住宅ローンで悩んだら、借り換えに挑戦
内部には、大きな吹抜けが広がり、地下3階にまで自然光を導く。
そこに大階段を配し、A藤忠雄といえば、すぐにコンクリートの箱が思いだされる。
そうしたイメージは決して間違っていない。
確かに70年代の住吉の長屋、80年代の兵庫県立こどもの館などでは、打ち放しコンクリートの壁が圧倒的な存在感をもち、モダニズム建築の香りを漂わせる。
90年代になってから、木を大胆に使う建築が登場したことも注目しておきたい。
そこで兵庫県木の殿堂と愛媛県のM岳山光明寺を実際にみてきたが、A藤のさらなる可能性を感じさせる作品だった。
周囲にスロープをめぐらせる。
地下空間を好む、A藤の個性が感じられるだろう。
またM東の端には、既存の同潤会の外壁を一部再生し、そこに蔦をからめることで、景観の連続性に配慮する。
空から見ると、表参道は本当に緑豊かな場所だ。
新しいA藤建築は、かつてのDがそうであったように、やがて緑の風景に同化していくだろう。
最大級の木造である。
そもそも日本の伝統的な建築は、斗棋と呼ばれる軒下の木組みの美しさが大きな特徴だ。
S万博の日本館は、集成材でありながら、木組みの構成美を継承しており、日本の伝統を現代の技術で再構成する。
デザインの問題だけではない。
規格化された材料を使うことで、プレハブ化をおしすすめ、システマティックに工事を進められるという合理的な側面も重要だ。
コンクリートだと乾くまでに時間がかかり、工期も長引く。
コンクリートは硬いものだが、固まる前は可塑性のある材料だ。
粘土のように、かたちを自由に変えられる。
A藤は、流動的なコンクリートに幾何学的な秩序を与え、建築を生みだしてきた。
一方、木材は自然の木を切りだし、組み合わせて使う。
やはりA藤の木造は、そうした素材の性格を強く意識している。
木造を本格的に採用した最初の作品は、セビリア万博日本館を支え、そりのついた下見板張りが外壁を覆う。
間口60メートル、奥行き40メートル、高さ25メートルの規模は、世界が、万博のようなプロジェクトでは、短期間に建設を行う必要がある。
木造を選択したことは、施工の点からも有利なのだ。
実際、A藤はセビリア万博以前にも、仮設のプロジェクトにおいて木の使用を試みている。
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